一級技能検定
弊社のスタッフである山野英明が染色一級技能検定にチャレンジし見事合格致しました。
日々の努力が結果として表れたことは、会社にとっても、本人にとっても大変喜ばしい事です。
この合格は本人の努力の賜物である事は間違いないのですが、
ただ‘良かった、嬉しい’だけで終わってしまったのでは勿体無さを感じます。
「菊作り 咲き揃う日は陰の人」。
これはHPで書かれている私の母が好きな言葉です。
『工場にこもって働いている従業員は、どうしても文化や伝統という大きなものが見えにくくなりがちです。
美しい絹を人々が誉めそやす時、確かに私たちは黒子の存在で
決して世間の注目を集めることはないけれども、確かにそれを担っている。
日本の大事な文化を伝承し、さらに磨き上げて後世に引き継がなくてはならないのだという大きなプライドを忘れてほしくないのです。』
母は、この様な想いで創業以来1日も欠かすことなく従業員の健康を気遣ってくれています。
寒い時には温かい味噌汁を差し入れし、暑い夏には自家製の漬物で食欲を促進させ夏バテにならないように、それこそ更に従業員の裏方として日々支え続けてくれています。
当然母だけでなく、体得した技術も多くの時間を共に費やしてくれた先輩方が居てくれたお陰であるなどと、こういう節目の時にこそ恩を知る切っ掛けになれば更に良いと思うのです。
現在弊社では若い見習い職人達(20代)が日々シルクに向き合い技術を体得しようと一生懸命頑張っています。
一級技能検定に合格した山野氏を目標に、技と心を磨き上げてもらいたい。
彼らに恥じぬよう、私自身も更に努力していかねば・・・。
最近はこんな暖かい気持ちで過しています。