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精練

生糸の表層を覆うセリシンや爽雑物を取り除く工程です。
白さと絹独特の柔らかく光沢のある風合が生まれます。

生糸の表層を覆うセリシンや爽雑物を取り除く工程です。
白さと絹独特の柔らかく光沢のある風合が生まれます。

精練とは

精練とは、セリシンとフィブロインの多層構造である絹糸のセリシン部分のみを取り除くことを指します。

産地やとれた時期によっても異なりますが、正絹と呼ばれる家蚕糸は、概ね卵の殻のような白色をしています。

この絹糸のセリシンを取り除くこと、即ち精練することによって、艶のない白色から、光沢が非常に素晴らしい白銀色へと変化し、同時にドレープ性の優れた柔らかい風合いが生まれます。
精練済の白銀色をした絹糸の上から染色しますと、皆様がイメージされる絹製品へと仕上がります。

当社では、お客様の作成される製品や染色後の次の工程、糸やその撚糸などによって最適な精練方法を選択します。

『精練は製品の基礎』と考え、当社では精練を重要視しております。
精練が弱いと艶が出ず、精練し過ぎるとフィブロインを傷付け毛羽が出たり糸自体が弱ります。

精練後の染色まで考慮し、いかにフィブロインを傷付けず過精練にならずに、セリシンを取り除くかが製品品質を左右する重要なポイントです。

練減りについて

絹製品を製作する段階で間違いを起こしやすいポイントがこの練減りです。

練減りとはセリシンの脱落を指します。

当社の経験上、通常正絹の場合で全体の25%~30%、柞蚕糸の場合で全体の15%~20%、絹紡糸でも5%位は減ります。

これらは精練を施すと、絹成分であるセリシンだけでなく、撚糸油剤や界面活性剤なども一緒に脱落するためです。

例えば弊社が10㎏の絹糸をお預かりし、精練・染色加工を施し、納品する場合、正絹なら7㎏~7.5㎏、柞蚕糸なら8㎏~8.5㎏、絹紡糸なら9.5㎏になります。

絹糸の太さの単位はデニールで表すことが多いのですが、この表示は精練前の表示でありますから、精練するとこれより細くなるということをお忘れなく。