51期のはじまり
COVID-19 の影響は「無い」とは言えませんが、
日々共に働く仲間たち、仕入先様の甚大なご支援、
日々ご依頼下さるお客様方、地域の要を担って下さる職員の方々
などなど、たくさんの方々に支えて頂き、
お陰様で第50期を無事に締め括ることが出来ました。
改めまして、御礼申し上げます。
令和2年4月1日を迎え、本日より弊社の第51期がはじまりました。
本日からは新入社員も加わり、初々しくも社会人の第1歩を踏み出した青年の笑顔に日本の絹業界の光を感じました。
弊社事業におきましても、新たな開発目標も明確になり、達成に向けた計画と準備も着実に進めて参ります。
これからも「絹」のことでお役に立てますよう尽力して参りますので、引続き何卒よろしくお願い申し上げます。
そんな船出で唯一の懸念材料はやはりCOVID-19。
国内では3月末での感染者が2,235名。テレビでいつも笑わせてくれた、
志村けんさんの感染報道から入院、お亡くなりになるまでがあっという間だったのは衝撃的でした。その後も日本国民なら誰もが知る芸能人やスポーツ選手が感染したとの発表があり、このウイルスの危険性と感染力の強さを改めて実感しています。
かなり深刻なアメリカでは3月末で感染者は既に163,000人以上。そのうち既に3,000人以上が亡くなっているが、米国立アレルギー感染症研究所所長はアメリカ国内だけで今後200,000人がさらに亡くなるだろうと予測。
また、ニューヨークの病院で働く日本人女性が「現在のニューヨークの3週間前が今の日本の状態。ニューヨークは手遅れだが、日本はまだ可能性がある」といったコメントもインパクトが強烈で、拡大の速さと規模の大きさ、人が誰も映らないマンハッタンの映像を見ると、本当に映画の中の世界に迷い込んだ気分で実感が追いつかないでいます 。
こんな衝撃的な内容が飛び交う中、発生源である中国では死者が
累計2548人。1月23日に封鎖された武漢市が4月8日には封鎖が解除になるとのことです。
「アパレル品の中国生産は8〜9割回復している」と報道があったり、
三陽商会様の「中国の各工場は、ほぼ通常稼働に戻ってきている」といったコメントを聞くと、日本もまもなく終息するのかと安堵してしまいますが、終息か拡大か、今の地球はどちらに向いているのかさえわからない状況です。
わかっている事は、
「今私たち人間はCOVID-19によって、生命の危険性を伴う感染連鎖が起こっている」
「感染連鎖は地球規模で拡大していて、日本も例外ではない」
「現時点で治療方法や特効薬が存在しないため、他人との接触を断つことで感染拡大を止める方法が採用されている」
「世界の大都市は渡航禁止、都市封鎖、外出禁止など大規模な処置が取られた。日本も例外ではない」
「感染拡大防止対策によって感染者と非感染者がある程度選別される見通しだが、それでも根本解決には至ってない」
「この対策によって世界中で社会活動・経済活動の大規模な困窮連鎖も起きる」
「望む解決は社会生活と経済活動の維持継続中のCOVID-19撲滅。間に合わなければ今とは違う世界が始まる」
「特効薬が開発されるまで、COVID-19から逃げながら時間稼ぎをすることになるだろう」
このように、日本が今、直面している現状を整理しつつ、これから先に起きうる事態を見据えながら、第51期の初日を迎えたが、調べれば調べるほど難局であることがわかります。
「意外に早く終息してよかったね」こう言える日が1日も早く戻ることを
心底願っています。
令和2年4月1日
株式会社 山嘉精練
代表取締役 山内 伸介