納骨の儀
12月10日。
9月に亡くなった祖母の遺骨をお墓に納める納骨の儀が執り行われました。
95歳まで存命だった祖母の想い出は沢山ありますが、
同居していた事で、生活の中で多くの事を学ばせてもらいました。
色々不自由は当然有りますが、やはり大家族での生活は良いモノです。
その中でも特に思い出に残っているのが、祖母が幼少のころから今日までの想い出を
ヒアリング出来た事です。
私が会社の社長に就任したころ、創業者である父は創業当時どの様な気持ちで会社を興したのか?に対してとても興味が湧き、父から創業当時の話を聞き出していたのですが、
更にその想いになった背景が知りたくなって、父の母親である祖母に話を聞くようになりました。
大正時代に生まれた祖母から聞くその内容は今の日常とはあまりにもかけ離れた想像を絶するという言葉を地で行くものであり、とにかく、苦労苦労の連続だったそうです。
特に戦争で夫(私の祖父)を亡くした後、当時2歳だった父とその姉を育てるための生き様は、あの笑顔からは想像できないモノでした。
その様な話を聞かせてもらっていたので、亡くなった時は悲しみよりも、
「お疲れ様。ゆっくりと休んで下さい。」
という安心感のような感情の方が大きかったです。
祖母の死去を切っ掛けにお墓を新しく建てたのですが、
ココ亀岡の地で明治25年から創業されている「谷石材店」様の素晴らしい親方にお世話になれたのも幸いでした。
家族が減るという初めての経験と同時に、この地に根付くといった気持も更に強くなり、
祖父や祖母があの世で心配するような生き方をしないようにしようと、新たに誓う事も出来ました。
こうして歴史が積み重ねられていくのですが、過去と未来は一本の糸で繋がっている事を改めて感じ、これからの自分の行動が新たな山内家の歴史になるのだという自覚と責任、そして強い勇気も与えてもらったような気がしました。