1. HOME
  2. 日々是好日
  3. 未分類
  4. 役割を考え直す

役割を考え直す

暑かった夏も一段落して、漸く日中も涼しさを感じる様になってきました。
早いもので、周囲の田んぼでは既に稲刈りの準備が始まっています。

皆様、夏の疲れは出てませんか?
季節の変わり目は身体においても夏と秋では随分と違います。

特に夏は食べる事で身体を冷やす食材が中心となり、沢山汗をかく分 水分も沢山接種せねば成りませんでしたが、これからは逆に水分接種を減らし香辛料等で身体を温める食材を中心に食さなければ、たちまち風邪を引いてしまいます。

この考え方は、「食=空腹を満たす・食欲を満たす」
という考えだけではなかなか到達しません。

仕事においても同じ事。
永年この業界で同じ仕事に携わっていても、何やら今までの価値観や
流通体系ではスムーズに行かなくなったと感じる事が多くなりました。
単に不景気が原因なのか。それとも大震災の影響か?

様々な原因が有ると思いますが、
ようは食扶持のためだけの作業では通用しなくなったのだと思います。

私たちの携わるシルクの染色には素晴らしい感性と技術が集約されています。
本物と言われる作品を見ると、ほ~~っとため息が漏れ、自然に丁寧に扱うよう細心の注意を払います。
使い捨ての商品に囲まれている昨今、
この光景って最近珍しくなってきたんじゃないでしょうか?

“モノを大切にする心”や“勿体ない”と思う気持ち、“相手を思いやる配慮”それらが集まって、初めて『本物』と呼ばれる作品が生まれるのだと思います。

そしてこれら“おもてなしの心”があるからこそ、日本のモノ作りは最高なんだと思います。
その気持ちを未来の日本を担う子供達にもしっかりと根付かせる為には
日々しっかりとしたモノ作りを積み重ねなければ成りません。

私たちの扱うシルクは高級な商品です。
また、シルクという糸も蚕の命そのもの。

弊社はこれらを使用して、心遣いまで残せる様な仕事をして行きたい。

とても大事な事なので、意識して取り組むべき事だと思います。