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水の湧くところ

山紫水明という言葉を聞かれた事は有るでしょうか?
山は日の光を浴び紫色に見え、川の水は澄んで清らかであることをいいます。
山をみて紫を感じ、そこから水の清らかさに感謝する。

なんと奥深く素晴らしい感性なのでしょう。
実は先日、久しぶりに弊社から車で5分くらいのところに有る
“山の中にある池”を見に行きました。

そこは車の走る音など皆無で、視界には電線も映らず、
まことに澄んだ空気がおいしい場所です。


そのうえ紅葉が素晴らしく、久しぶりにゆっくりと腰を下ろし、
大きく深呼吸して身体の中に大自然の恵みを取り入れました。
その時に思い出した言葉が「山紫水明」だったのです。

昔から水質に恵まれ、そのうえ水量も豊富であったから
京都では染物屋や酒屋が盛んになったんだと思います。
乾燥していない空気も大切な要素では有ります。

山嘉精練も地下水を利用して染色を施すのですが、その水は極めて軟水。
水質も素晴らしく、甘露々々であります。

世の中は最新技術がもて栄やされますが、こうして自然の中に身を委ねると
何ともいえない心地よさに包まれます。
生きている、その底辺を支えている自然の恩恵は決して忘れては成らないと
更に強く思いました。

私も山の色を見て様々な様子を感じとれるような、感性を養いたいです。