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師走

さて、いよいよ平成26年度の仕事納めの日を迎えました。
有難いことに、今年は日々真新しいご縁が生まれ、新しいご依頼を頂き、
目まぐるしい中でも、新たな発見や気付きを得ることのできた素晴らしい1年と成りました。

特に9月以降、自分の努力では到底到達できない程の新しいご縁が湧き上がり、平常心を保つこと、心身を整えることで精一杯の下半期だったように感じます。
新しい出来事とは言い換えれば未経験な出来事ですが、私自身計算しているわけではなく、導かれるように進展しているような状況で、まさに「試されごと」であったような不思議な感覚でした。

来年は、たとえこの様な状況においても心乱されることなく、
淡々と対峙できる肚ができるよう更に精進していきたいと思っています。

また、皆様も体感されたと思いますが、
仕事面では特に下半期は値上げラッシュのさらに先、染料やシルクそのものが
お金を出しても物が無いため手に入らないという事態を経験しました。
業界においても、モノつくりに必要な各ノウハウを持つポジションの会社が
廃業や縮小を多く出してしまったため、モノつくりの幅が大きく後退したように感じた年でもありました。
当たり前に出来ていたことが当たり前に出来なくなる。
知恵を持っている人、経験値がある人が居なくなると、たちまち真っ暗になるんだ・・
こんな当たり前のことをリアルに感じた年でもありました。

その反面、シルクの魅力を非常に感じていてくれる人や、業界関係者では感じていなかった
新しい価値を見出して下さっている人など、「日本」「絹」「蚕」「技術」など
業界では古いと言われてきたキーワードが【最新】に見れる人ともたくさん出逢えた年でした。

地中に埋まっていた種が、殻を破って新芽を出すと言われる「甲」と
相交わる「午」の年(平成26年)そのものだったように感じました。

平成27年は「乙」「未」の年。
「乙」は信念を貫いて伸ばし続けることであり、
「未」は一切迷うことなく初心を貫き徹すことだそうです。

従来のシルクの使い方や固定概念に囚われることなく、
また、作り手側のエゴにならないよう、使う人とシルクの多機能性の架け橋として、
暮らしの中で如何にシルクが役立つか?
そんな繋ぎ合わせの役目を担わせて頂きたい。
そして、
ホッと心が和む、優しく、温かい家庭や家族、友人や恋人に贈りたいプレゼント、
大切な我が子に残したい物。
モノで心が養われるような、そんなモノ作りにシルクという素材をご利用頂ければいいな~思っています。
そんな目標に向かう弊社には、優秀なスタッフがたくさん居てくれます。
我ながら本当に心丈夫で誇らしく、素晴らしい仲間に囲まれて幸せです。

 いろいろ書きましたが、本日は仕事納め。
今年お世話になった多くの道具や機械を丁寧に磨き上げ、
剥がれたコンクリートまで自ら修復し、まさに大掃除!

キレイで真新しくなった職場の各場所には、鏡餅をはじめ様々な装飾が施され
これで新年を気持ち良く迎えられる準備が整います。

今年も1年間、たくさん、たくさん、本当にお世話になりました。
来年もお役に立てるよう頑張りますので引き続き、何卒よろしくお願いします。
皆様も素晴らしい年をお迎えください。

平成26年12月 27日(土)