立夏(りっか)5月5日~5月20日
穀雨(こくう4月20日~5月4日)を過ぎ、
やわらかな草木の新芽が一気に元気づき、穀物の芽吹きを感じています。
強い日差しが草木をグングン成長させていく立夏。
今年はまだ寒暖の差が激しく随分寒い日もありますが、
弊社の桑の木には色鮮やかで大きな葉が広がり始めました。
この桑の葉に合わせて今年も「くわとかいこ2010」がスタートしました。
「くわとかいこ」プロジェクトとは誰に向けたプロジェクトかと申しますと
実は完全に弊社のスタッフに向けたスタッフのためのプロジェクトです。
目的は
弊社敷地内で桑の木を植え、その葉で蚕を育てることを通じて、
私たちが日々精練や染色をしているシルクは
資材ではなく‘いのち’であり、大切に扱わなければならない。
という事を学ぶために進めています。
シルクの糸は蚕がサナギになる前に口から吐き出した糸を束ねた糸です。
川を遡る鮭と同じで、子孫を残すための命懸けの行動です。
そのことを知って日々接するのか?それともkg・ウン千円の糸だから・・・と扱うのか
とでは、職人としての未来は違ってくると思うんですね。
昔の人が「お蚕さん」と敬意を持って呼んでいたように
同じ気持ちでプロジェクトを進めたいと思います。