蛮勇
「子供が心配」福島ごみ処理支援で川崎市に苦情2千件超
産経新聞 4月14日(木)0時48分配信
川崎市の阿部孝夫市長が東日本大震災で被災した福島県を訪問し、
がれきなどの災害廃棄物処理の協力を申し出たことに対し、
2000件を超える苦情が市に寄せられていることが13日、明らかになった。
阿部市長は7日、福島県庁で佐藤雄平知事と会談。被災地支援の一環として
「津波で残ったがれきなど粗大ごみを川崎まで運び、処理したい」と申し出た。
このことが新聞などで報じられた8日以降、川崎市のごみ処理を担当する処理計画課などに
「放射能に汚染されたものを持ってくるな」「子供が心配」といった苦情の電話やメールが殺到。
中には阿部市長が福島市出身であることを挙げ、「売名行為だ。福島に銅像を建てたいだけだろう」と
いうものもあったという。
川崎市は「放射能を帯びた廃棄物は移動が禁止されているため、市で処理することはない」と説明。
市のホームページでも安全性や理解を呼びかけている。
少し前の記事ですが、この記事を読んで心配される方の気持ちも分かるが、
そのまま放置すると復興の妨げになるだけでなく公衆衛生面からも
新たな問題が発生する事が懸念されます。
しかし、今、この瞬間も被災され、避難を余儀なくされている方々が、
県外で苦しまれていると聞きました。具体的には「いわき」・「福島」ナンバーでコンビニに行くと
入店を断られたり、お店の入り口に「福島県民の入店おことわり!」と張り紙をされていたり、
子供さんを学校に送っていった時に「汚染された車で近づかないでください!」と言われたり・・・
そのために「他県ナンバーの車を買いたい」とか「他県ナンバーの代車を用意して欲しい」等々。
未曾有の大惨事と言われるくらいですから、誰も経験が無い事態に直面し、
不安でない人は居ないのかもしれません。
しかしこれから復興しようと動き出すのですから、今までの決め事では判断できないのは当然の事です。
だからこそ、今求めるのは‘蛮勇’を持ち合わせた強いリーダーだと思うのです。
不安を取り除き、努力する方向を示し、国民を一致団結させる。
それには、総理大臣だけに限らず、全ての大人がシッカリと肚を据えなければならないと思います。
いくら右往左往しても、起きてしまった震災は現実ですし、影響は大なり小なり及ぶ事は
間違いありませんから「自分以外の人が何とかしてくれる」という意識を捨て、
当事者として挑むしかないと思うのです。
この‘覚悟’がこれからの未来を切開く原動力となるでしょう。
輝かしい日本の未来のために、日本人として頑張りたいと思います。
『 がんばれ 日本 』 → 『 がんばるぞ 日本 』