祇園祭
今年も京都に夏が訪れました。
と言いましても、弊社では
ジリジリとした真夏の太陽+染場の暑さ=既に夏本番!!
ではあるのですが、
気持ちの上ではこの祇園祭で夏の始まりを告げます。
たくさんの屋台や浴衣の人に目を奪われ、大きな鉾は有るな~くらいにしか目が向かない人もいらっしゃるでしょうが、鉾の装飾品はどれも素晴らしいモノばかりです。
ココにも縁の下の力持ち的な、京都の伝統技術が存在します。
突然ですが、鉾も各町内の人々が管理しているってご存知でしたか?
以前私が勤めていた会社が烏丸仏光寺という場所(四条烏丸から徒歩5分程度)にありまして、
働き出した頃、7月は町全体が祇園祭を中心に動く事に大変驚きました。
最初、あらゆる道が通行止めとなり、「これじゃ~仕事にならない」なんて思いましたが、
会社のスケジュールの中心には『祇園祭』が最優先に掲げてあり、仕事も浴衣で行った記憶があります。
夜から朝にかけては当番で鉾の見張り(日本酒を呑んで朝まで地元の人たちと語りつくす)
なんかもありました。
提灯の明かりに照らされながら茶碗で日本酒を呑むと、なんだか時代をタイムスリップしたような雰囲気になり、
普段の時間の流れよりもとてもゆっくりとしていて、とても心地よかった。
祇園祭の楽しみ方は様々でしょうが、是非来年の祇園祭では、鉾の近くにあるパイプ椅子に腰を下ろし、
茶碗で日本酒を頂きながら、その町の方々と話をするってのは如何でしょうか?
ただし1点だけ注意があります。
その時には浴衣でご参加ください。
それも、最近はやりのギラギラしたピンクや蛍光色の浴衣ではなく、
昔からある落ち着いた雰囲気の浴衣がお勧めです。
もしかしたら、ふっと時代をタイムスリップした雰囲気まで味わえるかもしれませんよ。
豆知識:祇園祭は東北地方で大地震が起きた869年、災いを引き起こす怨霊を鎮めるために行われたことが起源とされるそうです。