御白石持ち奉仕
伊勢両宮に鎮まります、皇祖・天照大神と衣食住を守り給う豊受大神の御正宮が新たに造られる式年遷宮。
其の中核を成す祭儀「遷御の儀」が10月2日に内宮、10月5日に外宮でそれぞれ20:00から執り行われます。
式年遷宮とは20年に1度内宮と外宮、そしてそれに続く14の別宮を新しく造営し、御装束や新宝も新調して、御神体を新宮へと遷す一大祭事です。
しかし、其の準備は実は8年前の2005年(平成17年)に行われた山口祭からはじまり、その後も様々な祭事が執り行われました。
私個人は神領民として2007年の御木曵行事や、先日御白石持ちのご奉仕をさせて頂きました。
私たちが住む日本において1300年以上に渡り、脈々と続けられている最大祭事の一端を担わせて頂けるという事は大変名誉な事だと感謝しています。
絹糸の精練・染色業を生業としている弊社にとって、単なるボランティアとは意味合いが違うこの式年遷宮へのご奉仕。
先人達が繋いできた清らかな精神の系譜の中に自らが存在する事に感謝し、其の精神と伝統を受け継ぎ、未来へ伝える責務が有る事を実感します。
神に感謝し、両親を通じて御先祖様に感謝し、多くの恩人に感謝し、
この国の繁栄と世界の平和を純粋に願います。
式年遷宮の20年という時間は、この大切な事を忘れず、いつまでも抱き続けるための時間なのかもしれないと思いました。
今夜、時空を超えた行事が行われる思うと、ドキドキします。