大文字と集中豪雨
8月16日の京都は特別な日です。
我々の住む地域では、お盆に御迎えした御先祖様の魂を大文字が行われる8月16日の前日夕方(15日の18時頃)に御見送りします。
祖母からはこの時間帯に各家々で祀られていた魂がお供え物を持って一晩掛けて大文字に向かわれ、16日20:00の大文字で炎と共に天に昇り、再び元の場所へと戻られると聞きました。
だから、お盆休みは旅行に出掛けるのではなく、御迎えする事が大切だと。
ですから我が家ではお盆の時期には旅行の計画は立てないのですが、今年のお盆は全体に天候が不安定で京都も度々豪雨に見舞われました。
16日は大文字が行われる時間帯だけ不思議と雨が止み、なんとか大文字も点火出来ましたが、その後は携帯電話から豪雨による緊急避難勧告のメッセージが届きました。
私の住む地域は大雨程度の雨量でしたが、川の上流にあたる地域では非常に激しい雨が降っているらしく、川の水位もかなり危険な処まで来ていると緊急速報で言っています。
実際に川の状態がいまどれ程なのか直接確認に行くべきなのか?
それとも危険な場所に行く事を避けるべきなのか?
家の中に居たのでは正直余り分からないな~と実感しました。
また、避難場所に指定されている公民館は私の住む家から徒歩数分の場所であり、海抜は若干私の家の方が高い。
この場所へ大雨の中移動するべきなのか?これにも迷いました。
今回は大事に至りませんでしたが、この迷いが更に被害を拡大させる原因なんでしょうね。
我が家には市販されている非難用袋とは別にいつでもキャンプ&BBQできる装備・火・水・食料の備蓄はしていますが、このお盆に今一度見直す機会を頂きました。
これからも「備えあれば患なし」更には「気持ち」と「時間」にも余裕を持った過ごし方、災害が起きた時を想定した事前シュミレーションを心掛け、万一の事が起きても、家族や社員を守れる様にしたいです。
こんな事を考える平成26年度のお盆でした。