2011年12月15日 養蚕の世界
みなさん、こんにちは。
やっぱり京都の冬は寒いですね。最近は朝、布団から出るのが辛いです。
霧も濃いですし、朝の運転は眠気と寒さと霧のトリプルパンチです
さて、カイコの様子はどうでしょう?
アンカ作戦のおかげで、この2週間は目に見えて大きくなってきています。
このまま、一気に繭まで進んで欲しいですね。
ただ・・・桑の葉が・・・
夏に比べるとずいぶん寂しくなってしまいました。
餌をどうしましょう?
・・・じつは、桑の葉を事前に収穫して冷蔵庫に保存してあるんです!!
今年の秋は暖かい日が続いたとはいえ、さすがに最後まで桑の葉は残っていないだろうと
準備していたんです。これでも足りないかもしれませんが・・・
出来るだけ最後までお腹いっぱい食べて欲しいですね。
では、先週予定していた遺伝の法則の感想を書いていきたいと思います。
遺伝の法則で「優劣の法則」「分離の法則」「独立の法則」などを勉強してきたわけですが、
グレゴール・ヨハン・メンデル
結局、何が言いたかったのかと言うと、養蚕の世界では、
・一代雑種→目的の糸のいいとこ取りをするため(例で言うなら黄色くて太い糸)
・メンデルの法則→商品価値を高めるために全頭同じ品質・種類に揃える
この事を目的に使われているという事なんですね。
長く糸を吐く品種のカイコがいれば、それだけ1つの繭からとれる
糸の量も増えるという事ですから、品質改良を積み重ねてきた昔の人の努力には本当に頭が下がります。
↑日本の遺伝学の父 外山亀太郎
もちろん、繊細な手触りが欲しくてもっと細い糸を吐くカイコを
探した人もいるでしょうし、強度に優れた糸を生みだした人もいると思います。
人間の探究心は世の中に知られている以上の価値があると思いませんか?
僕は今回調べてみて、素直にそう思いました。
勉強をする機会を与えてくれた、季節外れのカイコ達に感謝です。