2012年7月4日 「飼う蚕」「神蚕」
先週末はまとまった雨が降り、梅雨らしくなってきました。
蒸し暑くなってきたので、かいこ達の体調が心配です。
前回の更新からわずか3日ほどで、繭がここまでいっぱいになっていました。
蔟(まぶし)の数もかなりの量です。
こうやって見ると、かなり壮観です。
一体いくつくらいあるのでしょうか?
卵の時点では例年の2倍の1000頭という事でしたが、残念ながら繭を作る時点に
力尽きてしまったかいこもいるので、正確な数字はまた今度数えてみようと思います。
そして、「遅れ蚕」たちがまだまだ食欲旺盛にムシャムシャと桑の葉を食べているので
繭がさらに増えていきそうです。
ところで、気になったのが、何故「カイコ」というのかと思い調べてみると
古い時代には、蚕(コ)と呼ばれていて、人々が蚕を飼うようになると
「飼う蚕(カウコ)」と呼ばれ、そこから「カイコ」になったと言われているそうです。
また古い神話では、神様が蚕を生んだので「神蚕(カミコ)」から「カイコ」になったとも言われているんです。
それともうひとつ。
「カイコ」の漢字はなぜ「蚕」と書くのかというと、本来は「蚕」という漢字は「ミミズ」と読むらしく
もともと「蠶」と書かれていた「カイコ」という漢字は難しいので
その略字として「蚕」という字を使うようになったそうです。
僕は、初めから「カイコ」と呼ばれていたり、漢字は昔から「蚕」だと
思っていたので新たな発見が出来ました。
皆さんは知っていましたか?
さぁ、一番最初に繭になったかいこが次回の更新の時には、羽化しているかもしれませんよ。
卵→幼虫→繭→成虫→卵というサイクルのクライマックスです。
次の更新もご期待下さい。