2012年6月29日 かいこの不思議
今週は割と良いお天気が続きましたね。週末にかけては雨になるみたいですが・・・
さて、「熟蚕」まで進んでいたかいこはどうなったのかなと飼育室を覗いてみると
おぉ~繭を作っています。
あ、こっちにも。
この、繭を作るための格子状の部屋を「蔟」(まぶし)と呼ぶそうで
かいこたちが繭を作るために登っていく事を「上蔟」(じょうぞく)と言うそうです。
この「蔟」に登りやすいように、桑の木の枝でハシゴを作ってあげている会長の優しさに感動です。
おや?繭を作り始めているかいこもいれば、
まだまだモリモリ桑の葉を食べているかいこもいます。
かいこにも個性があるのでしょうか?ちょっとのんびり屋さんのかいこなんでしょうね。
気になったので少し調べてみると、「遅れ蚕」と呼ばれる現象だそうで、
養蚕農家の方を悩ませる現象の様です。
均一な品質を生み出す努力をされているかいこの専門家でも、なぜ「遅れ蚕」が発生するのか
完全には分かっていないそうです。
これもまた、かいこの不思議ですね。
話を戻しますが、かいこ達は約3日かけて繭を作り、そしてその中で蛹になって
10日ほどで羽化して出てきます。
こう書くとなんだか普通ですが、よくよく考えてみると生命の神秘に溢れています。
来週には全てのかいこが繭になっているのでしょうか。
次回更新にご期待下さい。