2012年1月19日 冬のかいこ
みなさん、こんにちは。
とうとうかいこが羽化し、産卵が始まりました。
思えば11月頭に季節外れの孵化をしてから約80日・・・
寒い中、餌の葉も固い中、よくぞここまでたどり着いてくれたなぁという感じです。
繭は小ぶりですが、冬蚕(←勝手に作った造語です)という
貴重な体験が出来たので、非効率という一言では片付けられない宝物ですね。
この冬のかいこ達が産んでくれた卵から、春には新たな命が生まれるのでしょうか。
・・・?あれ?ちょっと待って下さい。
と言う事は、人口越冬に挑戦せずに残しておいた半分の卵たちは
春には甥や姪にあたるかいこと一緒に孵化するという事でしょうか?
↑人口越冬させずに残してある卵
以前勉強した遺伝の法則で、子供の代と孫の代では
特徴の比率が異なるという現象を、子供・孫世代同時に確認する事が出来るのかもしれません。
また新たな楽しみが増えました。
ところで、みなさんは玉繭(たままゆ)という言葉をご存知ですか?
僕も今回初めて知ったのですが、2頭のかいこで1つの繭を作る事を言うそうなんです。
そういった繭から採れる糸は綺麗なまっすぐの糸ではなく、
節があったりして使いにくいそうなんですが、
それが逆にいい風合いを出す場合もあるらしいです。
面白いですね。
その、玉繭を作っている最中の写真を撮る事に成功しました。
少し薄暗くて、角度的にも見にくいかもしれませんが、確かに2頭が繭の中にいます。
窮屈じゃないのかな?
さらに少し調べてみると、面白い事が書かれていました。
なんと、この玉繭を作る2頭は必ずオスとメスのペアなんだそうです。
成虫になる前の段階で恋人を決めているなんて、生き物って不思議ですね。
きっと、種の保存の為には、成虫になった際、近くに相手がいる方が有利だと思うので、
本能的にオスとメスのペアになるのだと思いますが、
誰かに教わったわけでもないのに、すごいですね。
さぁ、来週は産卵ラッシュが予想されます。
2011年度のかいこブログも来週で一旦お休みです。
簡単なまとめや感想を書こうと思いますので、お楽しみに。