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2011年7月12日  桑の実のおはなし

みなさん、こんにちは。

先週末に梅雨が明けたみたいで、毎日暑いですね~

そんな中、かいこ達は卵を産んでしばらくして、力尽きてしまいました・・・

 

 

悲しいですけど、これが命のリレーなんだなと実感しました。

 

さて、桑の木ですが、かいこ達が繭になってから、葉っぱを餌として取られる事が無くなったからか

以前にも増して勢いよく伸びています。

 

なんだかジャングルみたいになってきました。

 

ところで、みなさんは、桑の木についてどのくらいご存知ですか?

僕は全く知らなかったんですが、桑の木の種類は結構あるんですね~

調べてみると、詳しく紹介されているサイトがありました。

1301種類の桑を遺伝資源として保存していて、その中の260種の特性を

紹介しているそうなので詳しくはこちらをご覧くださいね。

独立行政法人 農業生物資源研究所

http://www.nises.affrc.go.jp/pub/hmachii/plevdb.html

さらに、イチジクなんかも桑の木の仲間らしいですね~

今度かいこ達にドッキリでイチジクの葉をあげてみようかな・・・

 

桑の実についても調べてみましたが、結構面白いんです。

 

栄養価も高いみたいで、

カルシウムはりんごの13倍

鉄は15倍

カリウムは2倍

ビタミンCは10倍

カリウムを除いてはにんじんと同等またはそれ以上らしいです。

まさに、野菜ですね。

あとは量さえ収穫出来れば、ビジネスとしても成り立つんでしょうけど・・・

桑の実農家って聞いたことないですもんね。

養蚕業の副業として成立すると面白いかもしれません。

そうそう、桑の実について調べていると、興味深い昔話がありましたので、

あらすじをご紹介します。

 

ギリシャ神話「ピュラモスとティスベ」

         千葉政助 画文集 「ギリシア神話 気まぐれな神々 愛と別れと嫉妬と」

古代バビロニアにおいて、桑の実は白い実だけとされていましたが・・・

昔、バビロンにピュラモスという青年とティスベという少女がいました。
二人は隣同士の家に住んでいて、ほどなく2人は恋に落ちました。
しかし、2人の家族は互いに敵対する家系だったため、
どちらの親もその恋には反対でした。
ある時、2人はこの恋が許されないなら、いっその事
どこか遠くへ駆け落ちして、そこで2人で幸せに暮らそうと決めました。
バビロンの町はずれに桑の木があり、その下にある小さな泉で
待ち合わせをして、2人は一旦別れました。

 さて、約束の晩、ティスベは花嫁衣装に身を包み、
待ち合わせ場所に来ましたが、ピュラモスはまだ来ていませんでした。
彼女がしばらくそこで待っていると、突然、暗闇の中から
ライオンの唸り声が聞こえました。
ティスベはあわてて岩陰に身を隠しましたが、
その時身に着けていたベールを落としてしまいました。
獲物を食べた直後らしく、血まみれのライオンは、泉で水を飲むと
落ちていたベールにじゃれつき、
血まみれにして引き裂いて去って行きました。
それから少ししてピュラモスが待ち合わせ場所にやってきましたが、
血まみれになったベールを見て、ティスベがライオンに食べられたと
思い込み、短剣で喉を突いて自殺してしまいました。
ティスベが岩陰から顔を出すとそこには血まみれのベールを
握りしめ息絶えた恋人の姿が。
それを見たティスベもまた短剣で胸を突いて自殺してしまいました。
事の次第をすべて知った両家はついに和解し、
2人を同じ墓に埋めてあげました。
その後、この悲恋の一部始終を見ていた桑の木は、
ピュラモスの血が直接かかり赤となり、
ティスベの血を吸い上げて紫になったとされる実を
つけるようになったそうです。

「ロミオとジュリエット」の原作と呼ばれているそうですが、桑の実に

こんな悲しいお話があったなんて・・・

今度桑の実をつまみ食いする時はあの世で結ばれたであろう2人を思っておいしく頂こうと思います。

 

また、以前ご紹介した桑の木の根を使った漢方薬の「桑白皮(ソウハクヒ)」は

美白効果の他にも、育毛剤としても期待できるそうですよ。

 

 

桑は本当にすごい力を秘めているんですね~

桑のすごい力をかいこ達は体に取り入れて大きくなっていくんですね。

次の世代のかいこ達が待ち遠しいです。