2011年6月3日 白色の「ふしぎ」
みなさん、こんにちは。
6月に入り、やっぱり、梅雨だなあと実感している毎日です。
でも屋内で飼っているかいこ達の食欲には、あまりお天気は関係ないようです。
モリモリ食べています。
そして、みんな大きくなってきたので、広いゲージにお引っ越しです。
雨の日で気温が低いと少し動きが鈍いような気もしますが
成長しているとはいえ、まだまだ小さいのでよくわかりません。
かいこ達の成長を見守っていて、ふと思ったことがあります。
それは・・・
「なんで緑の桑の葉を食べているのに、かいこは白いのか??」
例えば、モンシロチョウの幼虫である青虫は
キャベツの葉っぱを食べていて、体は緑ですよね?
写真:Wikipediaより
何故なんでしょう?
だって、卵から生まれてきたときは、黒くて蟻の様だったのに
成長するに従って白くなっていくのは何故なんでしょう??
今回のこのテーマはあまりにも大き過ぎるので、数回にわたってお送りしようと思います。
ただ、僕たちはかいこの専門家ではないので、調査内容の信憑性については
「ほんまでっか!?」というスタンスでお楽しみ頂ければと思います。
まずはかいこの体色が白い事についてのエピソードを集めてみました。
昔、小学校の国語の授業で習った金子みすずさんの詩「ふしぎ」の中にこんな一節がありました。
ふしぎ
金子みすず
わたしはふしぎでたまらない,
黒い雲からふる雨が,
銀にひかっていることが。
わたしはふしぎでたまらない,
青いくわの葉たべている,
かいこが白くなることが。
わたしはふしぎでたまらない,
たれもいじらぬ夕顔が,
ひとりでぱらりと開くのが。
わたしはふしぎでたまらない,
たれにきいてもわらってて,
あたりまえだ,ということが。
どうですか?やっぱり「ふしぎ」です。
今よりもかいこが身近にいた時代でも、不思議がられていたかいこの体色の謎。
これはかなり、難しいテーマになりそうです。
そもそもかいこは自然界では生きていけない程、か弱い生き物なんですって。
例えば桑の木にかいこを放したとしても、白色が自然界では保護色でないため
鳥に狙われるのはもちろん、足が退化しているため少し風が吹いただけで
しがみつけずに桑の木から落ちて死んでしまう程なんだそうです。
写真:福島県農林水産部園芸課より
う~ん、長い養蚕の歴史の中で、室内で飼われるかいこは
保護色である必要が無くなり、体色が退化して白くなったのでしょうか・・・?
そういえば、洞窟で真っ白なコオロギが新種として発見されたりしますから
長い歴史の中でその様な事が起こったとしても不思議ではありませんね。
じゃあかいこは色白なだけで、日に焼ければ人間の様に肌が茶色くなるのでしょうか?
そう思っていたら、やはり、同じような事を考える人はいるんですね。
ある人の体験談に
「かいこを外に出してしばらくするとみんな死んでいて、養蚕を営んでいた祖母に
『暗い所で飼うかいこを外に出したら、太陽で火傷して死んでしまうに決まっている。』ときつく叱られた」
と書かれてありました。
人間とかいことの間には長い歴史があるので
こういったかいことのエピソードを持った方はたくさんいらっしゃるんですね。
しかし、白い肌で紫外線をはね返すかと思いきや
火傷で死んでしまうなんて・・・
どうやら人間の肌とは構造が違うようです。
が、しかし、これではかいこがなぜ白いのかの説明にはなりません。
謎を解くどころか、調べれば調べる程かいこの謎は深まるばかりです。
う~ん難しい、次回にはさらに鋭く深く謎に迫ります!!
お楽しみに!!