2009年7月31日 まとめ

皆様こんにちは。
まず始めに西日本で起きている深刻な自然災害の被害に遭われた方々
ならびに関係者の方々にお見舞い申し上げます。
さて、4月23日より始まった「今日のくわとかいこ」ですが、卵から取材を始め、
孵化し、幼虫、成虫を経て、取材開始時と同じ卵までの「かいこの一生」の記録をお送りすることができました。
開始当初は「繭ができるまで」という目標でしたが、カイコガが産卵し
その「命を終えるまで」という新たな目標に辿り着きました。
企画段階では、皆一様に「かいこに接することができるのか?」と自信が持てなかったのが本音です。
しかし、卵から孵化した時の喜びは、人類も昆虫も生きとし生けるもの全てに対して
共通の感情なのだと実感しました。
我が子を見守るような愛情が芽生え、かいこが一生を終えるところまで見つめ続けてあげよう・・・
それが取材する私たちの本音になりました。
一つ、レポートを終えてスタッフが成長したと思える部分があります。
企画段階で社長に「最後までやり遂げることが結果であり、評価です」と奮い立たせてもらいました。
ブログのレポートを終えた今、その言葉の意味が理解できた気がします。
事案の大小の違いはあれども、何かを継続し、成し遂げた者にしか分からない境地だと思います。
ブログの初回でご紹介していた、私たち山嘉精練のスタッフが本業ではないかいこの飼育を通じ
絹糸がどのようにできるのかを体験するという想いがありました。
桑の葉の与え方、飼育箱の拡大、まぶしの準備等々、本当に大変なことだと実感しました。
桑の葉だけで育ったかいこから絹繊維が吐き出されているのを見て
「神秘的だなぁ」と強く感じたのを覚えています。
かいこたちを日々見つめ続けてきた私たちは「絹はひとつの命から生まれた神秘の繊維」
と捉え、大変貴重で大切に扱わなければならない素材であると再認識しました。
今日の日を迎えられたのは、私たちの周りにいる方々あってのことです。
ずっと励ましの言葉を掛けてくれた社長に感謝。
平日も休日も関係なく、毎日スタッフが出勤する数時間前と退社後に餌を与え続けていた会長に感謝。
ブログをご覧戴いた方、感想や励ましのお言葉を掛けてくださった全ての方に感謝。
感想や励ましのお言葉は本当に継続するための力となりますね。
みんなで作り上げた「今日のくわとかいこ」ブログは、弊社の良き資料
そして宝となるように残しておきたいと思います。
今までありがとうございました。
第二期がありましたら、またご覧くださいね。