絹糸の精練・染色の達人 シルクエキスパート

精練・染色技術紹介「サンシルク」

生糸研究室

精練・染色技術紹介「サンシルク」

ご家庭で洗濯できる夢のシルク加工を実現

素肌にやさしい、シルク本来の素晴らしさを生かした商品開発が可能になります。

絹繊維は、親水性のタンパク質を基本とする超微細な繊維が集まってできています。
水で濡れると糸が水分を吸収する事によって膨潤しこの繊維と繊維の隙間に水が入り込み、
お互いの接着が弱められます。

洗剤はこれを促進する働きがあるので、洗濯時の摩擦によって絹繊維は
微細な繊維の単位に分裂してしまい、色褪せや退色が起き、光沢がなくなります。

これがスレと呼ばれる症状で、絹繊維の洗濯が難しいとされる原因になっています。

弊社が研究開発したウォッシャブル加工「サンシルク」は、
シルクの弱点である繊維と繊維の隙間に水が入ることを防ぐ「橋」を架けて、
洗濯してもスレが起きない絹繊維を実現しました。

繊維と繊維の隙間に水が入ることを防ぐ…のではなく、
たくさん橋を掛ける事で繊維単位の分裂を防ぐのです。

化学の世界ではこれを架橋反応といいますが、サンシルク加工を施すことで
ウォッシャブル性能が得られると同時に、スレ防止、防シワ性、形態安定性、堅牢度の向上。
しかも、絹本来の豊かで快適な風合いはそのままという、多彩なメリットが生まれます。

アトピーやアレルギー体質、敏感肌の方が増えている昨今、できるだけ素肌に近い衣料分野で、
健康・快適な衣服内気候を提供することは、これからの時代にますます重要になります。

樹脂加工を施さない「サンシルク」は、まさに、絹製品の活用分野を広げる、
画期的な加工法といえます。

これまでにない絹製品市場をお考えの皆様、ぜひ弊社の洗えるシルク加工
「サンシルク」を活用して、新製品開発にお役立てください。

サンシルクの品質

シルクの洋装化に対する最大の問題は、洗濯スレによる風合いの劣化です。

下記の検査結果にあるように、この「サンシルク」は、かなりのレベルで
スレを抑えることが可能となりました。
また、今まで問題であった「洗濯を繰り返すと固くなる」という現象も
解消することが可能となりました。

株式会社消費科学研究所による検査結果

サンシルク加工品と未加工品の生地を繰り返し洗濯し、生地の状態を調査しました。

■シルクネクタイ生地 40回洗濯後
洗濯方法 家庭電気洗濯機
洗剤 中性洗剤
干し方 平干し
▼電子顕微鏡写真

サンシルク 電子顕微鏡写真

▼寸法変化率と保湿性
  寸法変化率 保湿性
  タテ ヨコ  
サンシルク加工品 -1.7 -0.5 10.73
未加工品 -5.0 -1.0 9.06
■シルクタオル生地 50回洗濯後
洗濯方法 家庭電気洗濯機
洗剤 弱アルカリ性洗剤
干し方 平干し
▼電子顕微鏡写真

サンシルク 電子顕微鏡写真

▼寸法変化率と保湿性
  寸法変化率 保湿性
  タテ ヨコ  
サンシルク加工品 -2.8 -0.8 10.32
未加工品 -5.0 -6.3 8.92
▼吸汗速乾性
測定時間(min.) 残留水分率(%)
  サンシルク加工品 未加工品
0 100.00 100.00
10 91.87 95.01
20 86.46 88.22
30 80.14 81.64
40 72.69 77.05
50 64.79 69.06
60 56.88 64.47
70 51.24 58.88
80 42.66 53.49
90 36.57 49.10


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