絹糸の精練・染色の達人 シルクエキスパート

精練・染色技術紹介「精練」

生糸研究室

精練

「山嘉精練」という社名にもなっている精練

最も重要と位置づけている、No.1技術と自負する加工です。

【1】精練とは

精練とは、セリシンとフィブロインの2重構造である絹糸のセリシン部分のみを
取り除く事を指します。

産地や取れた時期によっても異なりますが、絹糸(この場合、正絹と呼ばれる家蚕糸を
指します)は概ね卵の殻のような白色をしています。

この絹糸のセリシンを取り除くこと、即ち精練することによって、艶の無い白色から、
光沢が非常に素晴らしい白銀色へと変化し、同時にドレープ性の優れた
柔らかい風合いが生まれます。精練済の白銀色をした絹糸の上から染色致しますと
皆様がイメージされます絹製品へと仕上がるのです。

弊社では、お客様の作成される製品や染色後の次の工程、糸やその撚糸などによって
最適な精練方法を選択し行います。

『精練は製品の基礎』というキャッチコピーでも挙げているように、弊社では精練をとても
重要視しております。精練が弱いと艶が出ないし、精練し過ぎるとフィブロインを傷付け
毛羽が出たり糸自体が弱ります。

精練後の染色まで考慮して、いかにフィブロインを傷付けずに(過精練にならず)
セリシンを取り除くかが製品品質を左右する重要なポイントです。

【2】練減りについて。

絹糸を精練する意味は上記に述べましたが、絹製品を製作する段階で
間違いを起こしやすいポイントがこの練減りです。

練減りとはセリシンの脱落を指します。

弊社の経験上、通常正絹の場合で全体の25%〜30%
柞蚕糸の場合で全体の15%〜20%、絹紡糸でも5%位は減ります。

これらは精練を施すと、絹成分であるセリシンだけでなく、撚糸油剤や
界面活性剤なども一緒に脱落するためです。

例えば弊社が10sの絹糸をお預かりし、精練・染色加工を施し、納品する場合、
正絹(生糸)なら7s〜7.5s、柞蚕糸なら8s〜8.5s、絹紡糸なら9.5sになります。

絹糸の太さの単位はデニールで表すことが多いのですが、この表示は
精練前の表示でありますから、精練するとこれより細くなるということをお忘れなく。



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